原料となるブドウの特徴を知っていれば、選ぶ時に迷いは少なくなり、自分の好みやチャレンジするにも大いに役立つことでしょう。

ここでは、代表的なブドウ品種の個性を説明いたします。
それを知った上で、例えば本場フランスのカベルネ・ソーヴィニヨンとカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとでは、どのような違いがあるのか。 また、リーズナブルなピノ・ノワールと高級なピノ・ノワールの違いは?など・・・

知れば知るほど奥深いワインの世界を楽しんで頂ければと思います。

 
ワイン用ブドウの特徴



赤ワイン用ブドウ=黒ブドウ



■Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン
■主な産地/ボルドー(フランス)、トスカーナ(イタリア)、カリフォルニア(アメリカ)、チリ、ニュージーランド

黒ブドウ品種の大様的存在。
世界で最も多く栽培される黒ブドウ品種。皮が厚くタンニンを多く含むため長期熟成にも耐える。未熟なものは青いピーマンのようなアロマが特徴。フランス・ボルドーが原産とみなされ、カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配により生み出されたことが確認された。


■Pinot Noir ピノノワール
■主な産地/ブルゴーニュ(フランス)、ニュージーランド、ラインガウ(ドイツ)、カリフォルニア(アメリカ)、オーストラリア

きれいな酸と素晴らしいアロマ。繊細な美しさが溢れる品種
モリヨン・ノワールと呼ばれ、4世紀にはフランスのブルゴーニュで栽培されていたとされる黒ブドウ品種。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローと異なり、他の品種とのブレンドはマレである。温暖な環境では香りと酸が失われかねず冷涼な環境での栽培が必要。複雑緻密な味を持つ最高のピノ・ノワールは石灰質土壌から生まれる。他品種と比べてベト病や灰色カビなどにかかりやすく、醸造過程でも細心の注意が必要。変異しやすく、白ブドウのピノ・ブランやピノ・グリなどはピノ・ノワールからの突然変異である。


■Merlot メルロー
■主な産地/ボルドー(フランス)、フリウリ(イタリア)、カリフォルニア(アメリカ)、チリ、長野

湿潤な気候でも上手く育つタンニンがおだやかで豊満なスタイル。
カベルネ・ソーヴィニヨンと作付け面積の広範さで競うボルドー原産の黒ブドウ品種。
名前はフランス語でツグミを意味する[メルル]に由来。収穫時期はカベルネ・ソーヴィニヨンより1週間ほど早く、それを過ぎれば酸が急激に落ちる危険性があるため、特に温暖な地域では見極めが必要。ウドン粉病に強い。粉砂利質のボルドー左岸より粘土質の右岸で栽培されるように、水はけ良すぎる土壌よりも保湿性があり冷たい土壌を好む。パートナーのカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされることも多い。

■Syrah シラー
■主な産地/ローヌ(フランス)、オーストラリア、カリフォルニア、南アフリカ、アルゼンチン

温暖で乾燥した環境が生み出す力強さと濃厚さが特徴。
濃厚黒ブドウ品種。フランス・ローヌ渓谷で生産される長期熟成高級ワインの品種だが、熟成の仕方によっては単調で軽い味わいに・・・・。温暖な環境が必須となるため、オーストラリアのバロッサ・バレーやカリフォルニアのパソ・ロブレスが栽培地として有名。スパイシーで力強いワインを生んでいる。尚、カリフォルニアで生産されているプティ・シラーはデュリフという品種でシラーとは関係ありません。


■Cabernet Franc カベルネ・フラン
■主な産地/ボルドー(フランス)、ロワール(フランス)、トスカーナ(イタリア)

栽培容易なカベルネ・フランは、心地よく薄甘口でサーモンピンクの色合い。
カベルネ・ソーヴィニヨンの親であり、カベルネ・ソーヴィニヨンより色合いが淡く、タンニンも少ないのが特徴。生育面では、カベルネ・ソーヴィニヨンより10日ほど早く発芽するため花ぶるいの危険は伴うが、病気には強く成熟も容易です。加えて収穫期の天候による影響を受けることも少ない。ボルドー右岸やロワールに代表されるような冷涼な栽培地が適す。サン・ニコラ・ド・ブルグイユの僧院にいたブルトンという僧院長が植えたものが最初とされ、フランス・ロワールでは”ブルトン”と呼ばれる。


■Gamay ガメイ
■主な産地/ボジョレー(フランス)、ロワール(フランス)、ラングドック(フランス)、スイス

渋み少なくフレッシュなボジョレー・ヌーヴォーの原料。
フランス・ブルゴーニュ、特に最南端のボジョレーで多く栽培される黒ブドウ品種。粒が大きくて早熟。ボジョレー・ヌーヴォーの原料品種としても有名。含まれるタンニンはやや乏しいが、酸は豊か。短期間のマセラシオン(かもし醗酵)で造ると、喉越し良く爽やかな香りを放つのが特徴。栽培には石灰岩よりも花崗岩質土壌が適しており、特にサクランボのような果実系のフルーティーな味わいとなる。全体の生産量は少ない。


■Sangiovese サンジョヴェーゼ
■主な産地/トスカーナ(イタリア)、コルシカ(フランス)、アルゼンチン、カルフォルニア

フローラル香と濃いルビー色のイタリアを代表する刺激的な品種。
イタリア最大の作付け面積を持ち北部とシチリア島を除くほぼ全域で栽培される黒ブドウ品種。晩熟タイプで強い酸味が特徴のため、ある程度温暖な環境が適す。トスカーナのチリエジョーロと南イタリアのカラブレーゼ・モンテヌオーヴォの自然交配とされ、命名由来は「天空の神ジュピターの血」から。突然変異をおこしやすく地域毎に呼び名も様々である。トスカーナだけでも「ブルネッロ」、「プルニョーロ・ジェンティーレ」、「モレッリーノ」など。フランス・コルシカ島では「ニエルッチョ」。


■Mourvedre ムールヴェードル
■主な産地/プロヴァンス(フランス)、スペイン、オーストラリア

深いコクとタンインの強い渋み。スパイシーなブーケを生む品種。
プロヴァンスなどフランス南部をはじめ、スペインでは「マタロ」、オーストラリアでは「モナストレル」と呼ばれ栽培される。コクと多くのタンニンを含む色濃い力強さが特徴。暑く乾燥した環境に適しており、発芽が遅いため遅霜の影響を受けることも少ない。若いワインは渋みが強く他品種と混ぜられることも多々。オーストラリアではGSMと称されるグルナッシュ、シラーとのブレンドが有名。長期熟成も可能で、それに伴い芳香もより高まる。



白ワイン用ブドウ


■Chardonnay シャルドネ
■主な産地/ブルゴーニュ(フランス)、ナパ(アメリカ)、カサブランカ・バレー(チリ)、ハンター・バレー(オーストラリア)、シチリア(イタリア)

世界中で愛される個性豊かな人気しろワイン品種。
気候適応力が高く、世界中で栽培される人気品種。フランス・ブルゴーニュはマコネにある村、シャルドネより命名。栽培面積はスペインスペインのアイレン種に次ぐ世界第2位の18万
ヘクタール。栽培可能域が広いため各地域の影響を受け、鋭い酸味が漂う柑橘系から大らかなトロピカルフルーツ系まで、同一品種でも様々なシャルドネがとれる。温暖過ぎれば白ワインに不可欠な酸も低下するため、栽培は比較的冷涼な環境が好ましいが、発芽が早いために遅霜の影響も受けやすい。醸造はオーク樽tの相性が良い。


■Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン
■主な産地/ロワール(フランス)、ボルドー(フランス)、マールボロ(ニュージーランド)、カリフォルニア(アメリカ)、南アフリカ

青草の香りと柑橘系の心地よさ。香りに秘めた二面性。
カベルネ・ソーヴィニヨンの親にあたり、フランスでは主にボルドーやロワールで栽培される品種。特に冷涼な気候で育てられた未熟なものはメトキシピラジン(香気成分による特有の青草のような香り)が強く出る。なかでもニュージーランド。マールボロ産のものが有名。一方で完熟したものからは、醗酵後に現れるグレープフルーツやカシスの芽のような、心地よいアロマを感じられる。辛口白ワインの代表格だが、ボルドーの一部地域ではセミヨンと一緒に極甘口ワインとして仕上ることもある。


■Risling リースリング
■主な産地/ラインガウ(ドイツ)、モーゼル(ドイツ)、アルザス(フランス)、ニュージーランド、オーストラリア

白い花のようなハチミツ香が優美。
ドイツでは特に重要な高貴白ワイン品種。香水などにも使われるモノテルペン成分に由来する華やかな果実香は、白い花またはハチミツに例えられる。本来持つ独特の酸味を維持するためにも冷涼地及び粘板岩や頁岩土壌でも栽培が適している。ドイツ以外にもフランスのアルザスや南オーストrタリア州でも優れた辛口白ワインが生み出されている。尚、シャルドネとは対照的にオーク樽は好まれず、マロラクティック醗酵も行われない。また、完全なアルコール発酵も豊かな果実味を損なう原因とされ、避けられる。


■Semillon セミヨン
■主な産地/ボルドー(フランス)、ハンター・バレー(オーストラリア)、ベルジュラック(フランス)

黄緑色の明るさが生み出す丸みのある優しい酸味が特徴。
フランス・ボルドーにおいて、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデと並び使用が認められている3白品種のひとつ。フランス・ソーテルヌなどの貴腐ワイン産地でも中心的な品種として使われる。糖度は高いが酸味に乏しく、それを補うためにソーヴィニヨン・ブランと配合させることが多い。例外的にオーストラリアのハンター・バレーではセミヨン単一の辛口ワインが造られ、確固たる地位を築きつつある。以前は代表的白品種だったが近年はシャルドネのほうが好まれ。栽培地域はさほど広くない。


■Gewurztraminer ゲヴュルツトラミネール
■主な産地/アルザス(フランス)、ドイツ、オーストリア、カリフォルニア

香りの高さが特徴の個性派品種。
ライチのような非常に強いアロマを持つのが特徴。「ゲヴュルツ」とはドイツ語でスパイスを意味している。もっとも広範囲で栽培されているのはフランスのアルザスで、高貴品種の一つだとされている。また貴腐化したものを手摘みし、貴腐ワインも造られる。アルザスの他にはドイツのファルツやバーデン、オーストリアやカリフォルニアでも栽培されている。環境としては比較的冷涼な気候と豊かな粘土質の土壌が好まれる。一方で、発芽が早いため遅霜の影響を受けやすく、ウドン粉病にもかかりやすい。


■Muscadet ミュスカデ
■主な産地/ロワール(フランス)

鋭い柑橘系のフルーティーさで日本料理にも合う。酸味が特徴的。
18世紀初頭の厳冬によりナント一帯で全滅してしまった品種に代え、フランス・ブルゴーニュのムロン・ド・ブルゴーニュ種を移植、改名させたもの。「musk(ジャコウ)」や「muscat(マスカット)」のようなアロマが名前の由来となったとも言われている。冷涼な気候や石灰質を含む土壌に適す。辛口のスッキリとした酸味や旨みが特徴的で、魚介類との相性が良い。醸造中にオリを引かずに造られるシュール・リー製法で生み出されたものは柑橘系の味わいと時には微発泡をもたらし、焼き魚など日本食にもあう。


■Viognier ヴィオニエ

■主な産地/ローヌ(フランス)、カリフォルニア、オーストラリア

華やかな芳香を感じさせる古代から生産される高貴白品種。
フランスのコート・デュ・ローヌ北部コンドリューで有名な白品種。古代種の代表格でアプリコットや白桃のような、奄美を感じる華やかで豊満な香りが特徴。栽培には手間がかかり収穫量も少ないが、シャルドネやソーヴィニョン・ブランにはない個性的な酒質が魅力。酸味に鋭さはなく、代わるドライな味わいと余韻の長さには定評がある。1960年代初頭には栽培地域が限られていたが、後にローヌ南部ラングドックなどでも栽培。最近ではオーストラリアのシラーズにヴィオニエが混合されることも多い。









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有限会社西村酒店
日本ソムリエ協会認定
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